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エンプロイーエクスペリエンスの重要性(下)

2019/09/06

Sharon Florentine CIO

 エンプロイーエクスペリエンス(従業員経験価値)は、最高情報責任者(CIO)にとっても人事担当幹部にとっても、重要事項の1つとなっている。米Gartnerが人事担当幹部843人を対象に実施した調査でも、2019年の重要な施策トップ10の中でエンプロイーエクスペリエンスは第3位に入り、企業の目標を達成するうえで極めて重要だと回答した人が51%に上った。この記事では、エンプロイーエクスペリエンスが持つ意味や、企業に及ぼす影響、従業員に価値ある体験を提供するための施策などに関する話題を見ていく。

前回から続く)

エンプロイーエクスペリエンスにIT部門がもたらす影響

Credit: fizkes / Getty Images

 エンプロイーエクスペリエンスの中でも特に重要な要素の多くは、人事部門が中心的な役割を果たす中で形成されるが、設備、コーポレートコミュニケーション、ITといった領域を担う部門の関与も不可欠だとYohn氏は言う。

 米GEのバイスプレジデントでCIOのChris Drumgoole氏は、IT部門がエンプロイーエクスペリエンスに及ぼす影響は非常に大きいと考えている。まず挙げられるのは、テクノロジーの調達と利用に関する経験をIT部門が左右するという点だ。

 「カスタマーエクスペリエンスを重視する企業は非常に多く、それをエクスペリエンス戦略に取り入れようと目指す中で、従業員をエンドユーザーのように扱っている。だが当社の発想は異なり、従業員は仕事や職務の一環でテクノロジーを使うコンシューマーだと考えている」

 IT部門としては、同僚の誕生日を知らせるリマインダーを送ったり、チームランチのスケジュールを立てやすくしたりといったコンシューマーテクノロジーのアプリケーションを提供することに主眼を置くのではなく、テクノロジーを利用したり業務のエクスペリエンスを高めたりするうえで従業員が必要とする根本的な要素に主眼を置く必要があるとDrumgoole氏は言う。そこで、テクノロジーに関する生産性、効率性、成果を高めるために、従業員が経験するプロセスやポリシーを合理化することになる。

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