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iMessageのAndroid版は登場しないと考えるワケ(前)

2019/09/10

Michael Simon Macworld

羨望の青い吹き出し

 iMessageは、iOS 5の新機能として2011年に登場した。iOSユーザー向けのBlackBerry Messengerとでもいう感じの機能だった。Appleは当時のプレスリリースで、iMessageを「テキストメッセージ、写真、ビデオをすべてのiOS 5ユーザーの間で簡単に送信できる新しいメッセージングサービス」と紹介している。実際、使いやすいサービスだった。Wi-Fiやモバイルデータ通信経由で友達と簡単にチャットできる。携帯キャリアは経由せず、メッセージは瞬時に届く。相手が入力中であることを示す表示や、開封通知の機能もある。

 あれから8年ほどがたち、iMessageは、世界屈指の規模で使われているメッセージングサービスになったと言えよう。何億台というiOSデバイスに加え、MacやApple Watchでも使える。会話に彩りを添えるステッカーやスクリーンエフェクトもあるし、音声メッセージも送れる。

 変わっていないのは、鮮やかな緑色の吹き出しだ。iMessageの人気が高まるにつれて、緑色の吹き出しはますます厄介者になっている。グループメッセージにAndroidユーザーが混じると、皆の楽しみが台無しだ。グループ全体が緑色になり、iMessageならではの機能が使えなくなる。

 米Creative Strategiesのアナリスト、Ben Bajarin氏が8月中旬にTwitterで紹介した話によると、16歳のある男子高校生は、Pixel 2からiPhoneに乗り換えた理由について、緑色の吹き出しのせいでグループメッセージから仲間はずれにされることにうんざりしたからだと話していたという。高校生だけではない。米New York Postの8月14日の記事によれば、緑色の吹き出しの人とはデートしたくないと話すiPhoneユーザーも現れる始末だ。

 もちろん、ごく少数の事例だし、そこまで短絡的ではない人も同じく簡単に見つかるはずだ。しかし、こうした話から得られる教訓があるとすれば、人は自分の地位を大いに気にするということだ。これは偶然ではない。AppleがiMessageとSMSのメッセージを区別して色を大きく変えているのには理由がある。Appleのデバイスを購入するというセンスのよさがある友達は誰なのか、ひと目で分かるようにしているのだ。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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