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iMessageのAndroid版は登場しないと考えるワケ(後)

2019/09/12

Michael Simon Macworld

 GalaxyやPixelなどのAndroidスマートフォンを使っている人に、自分のスマホで利用したい米Appleのアプリを1つ挙げてもらったとしたら、「iMessage」との答えが大多数を占めそうだ。その理由として考えられるのが、緑色の吹き出しである。

前回から続く)

そろばん勘定も合わず

Credit: Leif Johnson/IDG

 AppleがiMessageをiOSに限定している理由として、青い吹き出しという特権階級への仲間入りという話だけでは弱いようなら、次にそろばん勘定で考えてみよう。Appleの最近の決算を見ると、iOSデバイスの四半期売上高は300億ドルを超えている。また、サービスの売上高も115億ドルある。こうしたサービスの大多数は、他ならぬAppleのデバイスと結び付いている。

 iMessageのAndroid版が仮に登場するとしたら、おそらく有料サービスとなるだろうが、それでも計算上は割に合わない。例えば、AppleがクロスプラットフォームのiMessageサービスを月10ドルで始めたとしよう。WhatsApp、Facebook Messenger、Googleのメッセージアプリがいずれも無料という状況では、有料サービス自体が決して簡単ではないが、仮にそれがうまくいったとしても、iPhoneユーザーが必然的に減る分を埋め合わせるには、かなりの数字を上げなくては採算が取れない。

 ざっと計算してみると、月10ドルでiMessageサービスを利用する人が1000万人いた場合、四半期あたりの売上高は3億ドルだ。iPhoneの平均販売価格が1台あたり約750ドルだとすると、この売上高は約40万台のiPhoneに相当する。四半期の販売台数の1%足らずだ。先に挙げた高校生のような乗り換えの話を踏まえると、Android版のiMessageが登場した後に、iPhoneの販売台数が減ることは大いに考えられる。その減少幅が1%を超えるとしたら、トータルで見てAppleは損をすることになる。

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