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大規模アジャイル開発の導入を成功させるには(後)

2019/09/27

Moira Alexander CIO

 SAFeは、大規模な企業や組織の俊敏性を高めるフレームワークで、成果物の市場投入までの期間を短縮できる。今回の記事では、SAFeの概要、メリット、原則、効果的な導入方法について見ていく。

前回から続く)

SAFeの導入

Credit: Drew Graham

 SAFeの導入には、以下に示す12の一般的なステップがある。各社のニーズに合わせて、それぞれのステップに適宜修正が必要である。

 1:変化の必要性を認識し伝える

 業界の法令の改正、ベストプラクティスの変化、望ましい目標の転換など、組織に変化の機運をもたらす要素はたくさんあるが、そのいずれにせよ、SAFeに移行するビジネス上の理由を首脳陣が明確化し、伝達する必要がある。さらに、ステークホルダーへの助言や動機づけを行い、計画しているすべての活動が変化へのビジョンに沿っていることを確認する。

 2:チェンジエージェントを特定しトレーニングする

 次に首脳陣は、チェンジエージェントとなり得る人を組織全体から特定し、認定SAFeプログラムコンサルタントとしてのトレーニングを促す。これらのチェンジエージェントは、ビジネスリーダーやその他のステークホルダーに対し、SAFeの手法やプロセスについてトレーニングする役割を担う。

 3:幹部やマネージャーを関与させる

 社員の支えとなり、リーンアジャイルの共通の観点や手法を軸として行動をモデル化できるよう、幹部にもトレーニングが必要となる。

 4:リーンアジャイルのセンターオブエクセレンスを確立する

 組織全体がリーンアジャイルの手法をきちんと遂行できるよう、センターオブエクセレンス(CoE)を確立する。特定のドメインの中だけでアジャイルプロジェクトマネジメントを実践するのではなく、全社規模でパフォーマンスを最適化できるようにする。

 5:バリューストリームとARTを特定する

 組織全体でSAFeの重要性を認識できるよう、バリューストリームとAgile Release Train(ART)を特定する。バリューストリームは、顧客に価値を提供するための基本構造であり、ARTは、価値を提供するソリューションを開発するアジャイルチームである。人、内部プロセス、テクノロジーを組み合わせ、顧客への価値提供を実現する。

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