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大規模アジャイル開発の導入を成功させるには(後)

2019/09/27

Moira Alexander CIO

 6:優先順位を付け、ロードマップを作成する

 組織としての一連の目標を確立したら、目標に優先順位を付け、SAFeによる変革のビジョン全体を実現するためのロードマップを作成する必要がある。導入では、最初のバリューストリームをまず決めてから、最初のARTを選択し、プロセスを繰り返していく。

 7:ARTの立ち上げを準備する

 ARTをきちんと立ち上げるためには、ARTの定義、期限の設定、アジャイルチームの確立、人員のトレーニング、準備状況の評価、プログラムバックログの準備などが必要となる。

 8:チームをトレーニングし、全員に自らの役割を理解してもらう

 ARTを成功させるためには、チームとしてシステムの開発に携わる一人ひとりが重要であり、各チームの全メンバーが自らの役割を完全に理解し、職務の遂行に必要なスキルを身に付けておく必要がある。

 9:ARTを遂行する

 ARTをきちんと遂行するためには、次のような役割がそれぞれ重要な意味を持つ。

  • イテレーションの計画
  • バックログのリファインメント
  • スタンドアップミーティング
  • イテレーションレビューとシステムデモ
  • イテレーションレトロスペクティブ
  • スクラムのスクラムミーティング、プロダクトオーナー(PO)のミーティング、ARTのミーティング

 10:ARTとバリューストリームを順次立ち上げる

 優先順位に基づくARTを順次立ち上げる。ここまでの説明と同じように、立ち上げの準備、チームのトレーニング、ART遂行のコーチングを行う。それぞれのARTを成功させるために必要な時間と労力を投じ、手順の省略や手抜きがないように進める。

 11:ポートフォリオのレベルまで拡張し、ビジネスの変革を先導する

 ここまでのステップが完了したら、これらすべてをポートフォリオのレベルで適用し、全体の文化の確立、全社規模のパフォーマンス向上、目標達成の向上を目指す。

 12:全社規模でオペレーションの実効性の維持と改良を続ける

 オペレーションの実効性を維持していくには、新たな機会を生かす方法や改善点を見つける方法を探っていくことが土台となる。この段階では、ビジネスリーダーは、リーンアジャイルの考え方に常に沿って動いているはずである。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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