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プリペイドSIMの現状が常時接続パソコン普及の妨げに(前)

2019/09/24

Mark Hachman PCWorld

 LTE対応ノートパソコンを使ったことがある人は、モバイルコンピューティングの本当の喜びを知っている。いつどこでもネットにつながるのはこの上ない喜びだ。しかし、低料金で再チャージ可能なプリペイドSIMを携帯キャリアが売ってくれないことには、この認識が広く共有されようはずがない。

Credit: Karl Baron / Flickr

 米国では、消費者も携帯キャリアも、携帯電話を所有して通信プランに加入するという考え方になじんでおり、両者の支払いと利用が互いにリンクしている状況に慣れている。だが、例えばApple Watchや4G対応ノートパソコンなど、別のデバイスが話に加わってくると、技術面と料金面の両方で、クリアすべき問題が出てくる。

 米国の携帯キャリアは、月払いの定額制が最も有益だと利用者に思い込ませてきた。しかし、他の国々では、プリペイド式のSIMも盛んだ。余分な料金をかけずに、必要に応じてワイヤレスデバイスをネットに接続できる。

 有線接続とワイヤレス接続の環境を行き来するユーザーからすると、長時間の利用に耐えうる膨大なデータ通信容量は必ずしも必要ない。手ごろな料金で必要な時にネット接続を柔軟に利用できさえすればよい。そのような柔軟性が手に入らない限り、米国の消費者にとって、常時接続パソコン(Always Connected PC)は、あまりメリットがないものになりそうだ。

他国との違い

 筆者がこれまで体験した中で、モバイルデータ通信を最も便利に利用できたのは台湾だ。空港で、地元の通信キャリアのSIMカードを10ドルほどで購入すれば、容量無制限の高速データ通信を5日間使える。SIMカードは、帰国する時にはゴミ箱行きでよい。また、プリペイドSIMはコンビニで再チャージもできる。再チャージとは、いくらかの料金を払ってデータ通信の残量を増やすことであり、いわば車の給油のようなものだ。国やサービスにもよるが、店頭やオンラインでの再チャージのほか、SMSのテキストメッセージで再チャージできる場合もある。

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