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Amazonの新ハードウエア、雑多なラインナップの狙いは(後)

2019/10/25

Mike Elgan Computerworld

 スマートグラス、スマートランプ、スマートリングと言われても、ちっともスマートには思えない。米Amazon.comが9月末に発表したハードウエアの新製品群は、無節操な印象だった。

前回から続く)

プライバシー重視は表面的?

Credit: Amazon

 Amazonは、ユーザーのデータを不透明かつ貪欲に集めているとの世評が高まりつつあることへの意識から、今回の新製品発表とあわせて、プライバシーについても強調している。音声データの自動削除機能を発表することで、批判の声に譲歩した。

 また、Alexaのウェイクワードの判別能力に改善を加えたこともあわせて発表し、別の言葉にAlexaが誤って反応して録音を始める事例を減らせるようにした。

 Amazonは明らかに、プライバシーに関する世評を意識し、対処を試みている。だが実際には、プライバシーの問題に関して、先はまだ長い。

今回の製品群の存在意義

 今回Amazonが発表した製品群について、テクノロジー系メディアの報道は、肝心なのは個々の製品だと言わんばかりだった。

 だが、個々の製品から一歩引いて、全体像を俯瞰してみよう。いや一歩と言わず、もっと何歩も引いて、できるだけ大きな全体像を捉えてみてほしい。

 人類の進化は、今まさに新時代に入ろうとしている。人間はサイボーグになりつつあるのだ。

 人間の脳は仮想アシスタントによって拡張されつつある。今後、仮想アシスタントは人間の一部になる。Alexa、Siri、Googleアシスタント、CortanaなどのAIが威力を増し、人間はあらゆる面で仮想アシスタントにますます頼るようになる。情報のリサーチ、スケジュールの管理、ミーティングの設定、レストランの予約など、ありとあらゆる面でだ。仮想アシスタントが先読み力と仲介力を身に付け、人間の生活の後押しや先導役を担う。仮想アシスタントは絶対不可欠なツールになる。知識と記憶を補う人工装具の役割を果たすようになる。

 ハンズフリーで使えるような形で、人間が仮想アシスタントを絶えず身に付けるようになることは100%確実だ。

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