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プロセス改善を実現する「かんばん」を簡単解説(前)

2019/10/21

Sarah K. White CIO

 かんばんは、生産プロセスの効率性と俊敏性を高めることを狙いとした、シンプルなワークフロー管理の体系である。ソフトウエア開発で広く取り入れられているが、ビジネスの各分野での段階的な改善に主眼を置いており、ITに限ったものではない。もともとは、日本でトヨタ自動車が1940年代に考案した。

Credit: Thinkstock

 かんばんは、プロジェクトマネジメントの代わりとなったり、開発手法の役割を果たしたりするものではない。よりよいワークフローの構造を生み出して、既に取り入れているプロセスを改善することに照準を定めている。

 かんばんでは、WIP(Work In Progress:仕掛り作業)の数が制限されている。また、形のないタスクを視覚化することで、重要事項の抜け落ちを防ぎ、進行中のタスクを全員が把握しやすくなる。そのほか、強固なリーダーシップ、組織の透明性、チームワーク、オープンなコミュニケーションとコラボレーションの支えにもなる。

かんばんボードとかんばんカード

 かんばんを実践する時に中心となる道具がかんばんボードだ。タスクの内容や状態を把握するための土台となるもので、ホワイトボードなどの物理的なボードを使う場合と、デジタルツールを使う場合とがある。個々のタスクはかんばんカードで表す。物理的なボードの場合は、シンプルな付箋紙を状態に応じて貼り直していく。デジタルツールの場合は、ドラッグ&ドロップでカードを移動していく。

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