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Windows Virtual Desktopでよみがえる古き悪しき時代(前)

2019/10/29

Steven J. Vaughan-Nichols Computerworld

 筆者がかねてから指摘してきたとおり、米Microsoftは、ユーザーをパソコン上で動くWindowsからサービスとして提供されるWindowsへと移行させようとしている。筆者としては、自分の予想が当たってこんなにうれしくなかったことはあまりない。

Credit: Thinkstock

 Microsoftは10月初めから、「Windows Virtual Desktop(WVD)」のロールアウトを進めてきた。Azure上で動くWindowsデスクトップ環境だ。Azureのリージョンへの高速インターネット接続があれば、今すぐ使うことができる。

 会社で使うWindowsがクラウドベースの環境になっても構わないと思う人もいるかもしれない。だが、筆者の考えは違う。

 昔々、パソコンがなかった頃は、メインフレームにつながったダム端末を皆で使っていた。コンピューティングの処理能力はすべて、メインフレーム管理者の支配下にあった。筆者はその時代に戻りはしない。自分の支配下にあるパソコンを使いたいので、お気遣いは無用である。皆さんもそうした方がよいと思う。その理由については、今後考えられる恐ろしい展開をお話ししたい。

 例えば、米国拠点のクラウドで動くソフトウエアをあなたがたは使ってはならない、というお達しが米国政府から出たとしよう。ローカルのパソコン上で動くWindowsなら、そのようなお達しが出た後も使い続けられる。しかし、クラウドサービスとして提供されているWindowsだとしたら、にっちもさっちも行かなくなる。

 これは絵空事ではない。米Adobe Systemsは、ベネズエラとの取引を禁ずる米大統領令の発令を受けて、同国でのアプリケーションサービス提供を停止すると発表した。仮に皆さんが、ベネズエラの首都カラカスに住んでいるとしたら、Acrobatも、InDesignも、Illustratorも、Photoshopも、Premiereも使えなくなる。Azure上で動くデスクトップ環境を頼りにしていたら、まったく同じ目に遭わないとも限らない。

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