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米国で学んだ留学生の実習延長制度「STEM OPT」を解説(中)

2019/10/30

Sharon Florentine CIO

 米国のF-1ビザ(学生ビザ)を取得して米国の大学に進み、学位を取得した留学生の中には、OPT(Optional Practical Training)という制度を使って実務経験を積む人も多い。米国の企業で12カ月間仕事を経験できる実習制度だ。OPTに参加している間は、F-1ビザを持つ非移民という身分のままで、米国に引き続き滞在できる。また、専攻がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の場合には、OPTの実習期間を24カ月延ばせる制度があり、STEM OPTと呼ばれている。今回の記事では、STEM OPTの制度や条件などについて、概要を説明していく。

前回から続く)

 DHSによると、一般には、工学、数学、コンピューター科学、自然科学を使った新技術の研究やイノベーション、および開発が、「関連する分野」に含まれる。

STEM OPTとH-1Bビザ制度との関係

Credit: Thinkstock

 外国人学生が米国の大学で学ぶために取得するF-1ビザと、外国人が米国で就労するために取得するH-1Bビザは、まったく別のビザである。しかし、完全に無関係というわけではない。OPTやSTEM OPTの制度を使って米国企業で仕事を経験している学生の中には、米国での正式な就労を目指して、H-1Bビザの抽選に申し込んだり、申請を計画したりしている人も多い。

 H-1Bビザの抽選で選ばれたとしても、ビザを絶対に取得できるとは限らない。申請の事務手続き上の不備や、就労先企業の人員削減など、何らかの理由により、H-1Bビザの申請が承認されない場合がある。だが、H-1Bビザを取得できない学生や、抽選に漏れた学生も、STEM OPTの有効期間内は、米国にとどまって仕事を続けられる。

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