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米国で学んだ留学生の実習延長制度「STEM OPT」を解説(下)

2019/11/01

Sharon Florentine CIO

 米国のF-1ビザ(学生ビザ)を取得して米国の大学に進み、学位を取得した留学生の中には、OPT(Optional Practical Training)という制度を使って実務経験を積む人も多い。米国の企業で12カ月間仕事を経験できる実習制度だ。OPTに参加している間は、F-1ビザを持つ非移民という身分のままで、米国に引き続き滞在できる。また、専攻がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の場合には、OPTの実習期間を24カ月延ばせる制度があり、STEM OPTと呼ばれている。今回の記事では、STEM OPTの制度や条件などについて、概要を説明していく。

前回から続く)

Credit: Arthur Ogleznev / Unsplash

 就労先の企業は、E-Verifyの要件を常に適正に満たしておくことが義務づけられている。また、提案したトレーニングプランを完全に履行できるリソースも必要となる。小規模な企業は、これらの点で条件を満たせない場合も多い。

外部企業での業務の制限

 2018年にUSCISは、STEM OPTの規則を説明しているWebページに修正を加え、実習生の就労場所を雇用主の職場に限るという内容の文言を追加した。つまり外部の顧客企業での作業が認められないことになる。客先でプロジェクトに従事することが多いITサービス企業やマネジメントコンサルティング企業にとって厄介な変更だ。だが、業界の反発を受けてUSCISがその後行った補足説明により、雇用主と実習生が定めたトレーニングプランの完全な履行など、STEM OPTのトレーニングに関する責務を満たしていれば、外部での作業もできることが明確化されたのは、実習生にとっても雇用主にとっても幸いだった。現時点では、STEM OPTの学生も、客先での業務に引き続き従事できる。

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