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GoogleがPixelの製品化を他社に委ねるべき理由(前)

2019/11/19

Michael Simon PCWorld

 だが問題が1つある。ハードウエアがネックなのだ。デザインが凡庸というだけではない。これまでのPixelスマホでは、OLEDディスプレイの焼き付き、マイクの不具合、画面の汚れ、Bluetoothの切断など、ハードウエアに関するさまざまな問題が取り沙汰された。その中には、ソフトウエアの更新や製造上の改良で修正された問題もあれば、放置されたままの問題もある。どこかの時点で、我々は認めなくてはならない。Googleはスマホの端末作りがあまり得意ではないのだと。

 一方、ハードウエア以外の面はどれも素晴らしい。もしGoogleがいなかったら、スマートフォンは現在ほどスマートで機能豊富にはとうていならなかっただろう。Pixelは、スマートフォンのビジョンを形にした製品であり、Androidの真髄を混じり気なしで形にした端末である。Pixelが初めて搭載したGoogleアシスタントは、SiriやAlexaの単なる二番煎じではなかった。ユーザーのスマホ操作のあり方を丹念に再創造したものだった。現在でも、AIプラットフォームの中では群を抜いている。

 筋金入りのAndroid愛用者がPixelをこよなく愛する理由は、主にこうした面にある。素に近いAndroidを使えるということだけではない。それが目的なら、Android One端末でも済む話だ。Pixelの本来の売りは、最高のAndroidと最先端のハードウエアを融合して、iPhone的なパッケージにまとめていることにある。

 だが、これまでのPixelは、いつも何かが足りない。スムーズで端正なエクスペリエンスの裏に、デザインやエンジニアリング上の過ちが、いくつも隠れている。Pixelの優れたエクスペリエンスが、なぜ不出来なハードウエアというハンデを負わなくてはいけないのか。その疑問は残ったままだ。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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