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5Gスマホ、現在地から見る買い時は(中)

2019/12/11

Michael Simon PCWorld

 この1年の間に、誰でも一度は「5G」という単語を目にしているはずだ。モバイル環境が新たな世代へと進化し、スマートフォンや各種コネクテッドデバイスが大きなブレークスルーを迎える。映画をあっという間にダウンロードでき、遅延の問題も解消するとされている。

前回から続く)

帯域の違い

Credit: Christopher Hebert/IDG

 通信ネットワークのサービスに関して、ミリ波帯とサブ6GHz帯の違いを見ていこう。

 ミリ波帯:5Gの話題で、何Gbpsもの超高速通信という話が出てきた時には、たいていはミリ波帯を使った通信のことである。確かにミリ波には優れた特徴もあるが、一方で制約も非常に多い。小型基地局を使って、都市部の数ブロックといった限られた範囲しかカバーできないことが多く、長距離の伝送には向かない。

 ミリ波は環境の影響を非常に受けやすい。壁やガラスを通り抜けにくく、直進性が非常に高い。基地局から離れたり物陰に入ったりすると、通信が途切れる恐れがある。もちろん、通信各社は、ミリ波の信頼性やカバレッジを高めるための技術に取り組んでいる。特に大都市では、ミリ波が5Gの大きな構成要素となるのは間違いない。だが、当分の間はかなり制約がありそうだ。

 サブ6GHz帯:多くのユーザーが5Gとして経験するのは、サブ6GHz帯での通信になりそうだ。従来の4G LTEに近い特性の電波を使った通信である。ミリ波と比べると、特に速度や帯域幅の面で制約があるが、全国規模の展開という意味では、ミリ波よりはるかに現実的だ。5Gスマホを購入する前に、契約先の通信キャリアが自分の地域でサブ6GHz帯のサービスを提供しているかどうかを確認した方がよい。サブ6GHz帯のインフラの方が、ミリ波よりはるかに急ピッチで構築が進んでいることは朗報だ。

米国の4大キャリアの状況

 5Gスマホを購入するか否かの判断材料として何より肝心なのは、通信キャリアのサービス提供エリアである。米国の4大キャリアは、5Gで他社に先行したという実績をアピールすべく、つばぜり合いを演じている。4社とも、何らかの5Gサービスを一応始めてはいるが、それぞれの現状には大きな違いがある。各社の状況を確認しておこう。

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