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米ネット証券会社、Slackの導入でメールを3割削減(中)

2019/12/25

Matthew Finnegan Computerworld

 社内コミュニケーションの手段といえば、長年にわたってメールが主流だった。だが、適切な情報をしかるべき社員に確実に行き渡らせるのは簡単ではない。数千人の社員がいくつもの拠点で働いている企業となれば特に難題である。

前回から続く)

Enterprise Gridとは

Credit: Slack

 TD Ameritradeでパブリックチャンネルの活用に弾みがついたのは、Enterprise Gridの導入を決めたことが大きいとObermeyer氏は言う。

 Enterprise Gridは2017年に登場したプランだ。管理、セキュリティ、コンプライアンスなどに関して、大企業が求める機能を備えており、米IBM、米Capital One、米Conde Nastなどの企業で導入実績がある。

 米調査会社451 Researchのシニアアナリスト、Raul Castanon-Martinez氏は言う。「Enterprise Gridは、非常に大規模な環境に対応できるプラットフォームとして設計されており、プライバシーやセキュリティに関して大企業が求める要件を満たしている。おかげでSlackは、米Microsoftのような、はるかに大手のライバル企業とも張り合うことができている。Microsoftがこの分野でSlackを真の競争相手と見ているのは明らかだ」

 Enterprise Gridの大きな特徴の1つが、互いに独立した複数のワークスペースを作成できることだ。TD Ameritradeの場合は、現時点で21のワークスペースを利用している。そのうち、会社全体を対象としたワークスペースは2つのみで、それ以外はすべて、既存の事業分野に合わせてワークスペースを構成している。

 Obermeyer氏は次のように説明する。「組織の構成をなぞったような感じだ。必要に応じて、別々のワークスペース間でチャンネルを共有することもでき、部門横断的なコラボレーションにもうまく合う。ワークスペースが雑多になりすぎないよう的を絞って整理しておくという面で、Enterprise Gridは効果的だ」

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