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米ネット証券会社、Slackの導入でメールを3割削減(下)

2019/12/27

Matthew Finnegan Computerworld

 社内コミュニケーションの手段といえば、長年にわたってメールが主流だった。だが、適切な情報をしかるべき社員に確実に行き渡らせるのは簡単ではない。数千人の社員がいくつもの拠点で働いている企業となれば特に難題である。

前回から続く)

Credit: Slack

 「スムーズな移行のためには、Slackでも同じようなことを実現できる必要があると考えていた」とObermeyer氏は言う。

 同社の「代役ボット」では、幹部のユーザー名によるメッセージを、コーポレートコミュニケーション担当者が代理で投稿できる。事前に予約した日時に投稿したり、承認を得たうえでリアルタイムで投稿したりといった機能がある。

 今では経営幹部たち自身もSlackを頻繁に利用しているが、一貫性がある告知をタイミングよく行ううえで、このボットは有益だった。「ビジネスコミュニケーションの多くをメールからSlackに移行する中で、このステップは欠かせなかった。幹部の中には、最初のうちは我々が代理でメッセージを投稿していたが、今では本人が活発にSlackを利用している例も多い。そこに至るまでのつなぎとして、このステップが必要だった」

 開発したボットはほかにもある。技術サポート関連の質問への回答を自動化するボットだ。サービスデスク担当者にかかる定型作業の負担を抑えることができる。このボットに自然言語機能を加えて、担当者のやりとりをシンプルにする計画もある。

 全社規模でSlackに移行する時には、すべての社員をきちんとサポートするように力を注ぐことが成功の鍵だとCastanon-Martinez氏は言う。

 「TD Ameritradeの事例は決して特異なものではないが、導入を入念に計画し、着実に遂行したからこそ成功した事例だということは頭に入れておく必要がある。企業各社は、同じような成果を得ることは可能だと認識しつつも、Slackを導入するだけでこうした成果がひとりでに得られるわけではないという点を理解しておくべきだ」

 「TD Ameritradeのプロジェクトリーダーは、単なる新しいツールの導入ではなく、新しい仕事の様式を取り入れているのだという点や、移行のために必要な支援の度合いが社員によって異なるという点を強調している。この部分は注目に値する」

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