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ハイブリッドクラウド環境の管理に必要なツールとスキル(中)

2020/02/19

John Edwards Network World

 ハイブリッドクラウドにはさまざまなメリットがあるものの、環境が複雑化して管理に苦労している企業も多い。通常は、対処のために何らかの管理ツールを利用することになるが、いざ導入してみると、その管理ツール自体が、ハイブリッドクラウド環境に負けず劣らず複雑な場合もあり、混乱の元になることもある。

前回から続く)

Credit: Lukasz Szmigiel

 標準化されているオープンソースのツールを利用することは、互換性の問題を防ぐための効果的な第一歩となる場合がある。「KubernetesやPrometheusなど、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のツールが好例だ。Vault、Vagrant、Packer、Terraformなど、HashiCorpのオープンソースのツール群は、マルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境の標準化のよい支えになるが、まだまだ十分ではない」とJain氏は言う。APIが標準化されて、主要なパブリッククラウド事業者がそろって賛同し、業界全体が追随できる態勢になるのが理想的だ。「標準化は簡単に達成できる目標ではないかもしれないが、効率性や顧客満足度の観点から考えて非常に重要だ」

 APIを構成する側と利用する側の開発者が互いに維持していくような共生関係が確立される必要があるとBurns氏は言う。「ハードウエアベンダーは、製品に加わる変更や拡張と、それがAPIに及ぼす影響について、オープンに示す必要がある。管理プラットフォームの開発者の側も、ハードウエアプラットフォームのAPIに加わる変更に目を向け、テストリリースに定期的に参加して、結果や機能について、ベンダーに十分なフィードバックを返す必要がある」

管理機能のギャップ

 動作上の問題がなかったとしても、意図した管理機能と実際の機能との間にギャップがあるケースは多い。「理想論で言えば、開発者側がラボ環境を完備していて、各製品の実装のテストを徹底的に実施でき、機能のアップグレードがシームレスであれば言うことはない。だがあいにく、すべてが完璧に機能するという想定は非現実的であり、オンサイトのテストなしで済ませるわけにはいかない」とBurns氏は言う。

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