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アポロ時代のプログラミングが現代とは違う5つの理由(後)

2020/03/05

Peter Wayner InfoWorld

 米大統領選挙の予備選で、民主党のアイオワ州党員集会の結果集計がソフトウエア絡みのトラブルで混乱をきたした。この件でプログラマーは、散々な目に遭う場合もあるということを痛感した。票を数えるというのは、自動運転車を開発したり、AIをトレーニングしてお勧めの映画を判断させたり、銀行のデータベースをきちんと更新したりといった処理ほど複雑ではないはずなのに、今回のプログラマーたちは、その任務を全うできなかった。Twitter上では、「我々がかつて人類を月に送り込んだとは信じられない」との批判の声も出た。

前回から続く)

昔は機能さえ満たせばよかった

Credit: Karina Carvalho

 アポロの頃は、ボタンの位置を数ピクセル動かすべきか否かを検討するようなデザイン委員会はなかった。スプラッシュスクリーンもなければ、動くアイコンも、背景の陰影も、フォントの数々もなかった。フォントを変えられるタイプライター「Selectric」をIBMが発売したのは、1961年の話だ。

 もちろん、現代のプログラマーには、HTML、CSS、SVGといった素晴らしい標準規格があるし、ReactやVueといった巨大なライブラリを活用できる。だが一方で、使用する標準にきちんと従わなくてはならない。アポロの頃は、真空管が光り続けてさえいれば宇宙飛行士は満足し、緑色の色合いの微妙な違いを気にすることはなかった。

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