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企業の包括的なデータ資産管理を支える、データガバナンスとは(上)

2020/03/02

Thor Olavsrud CIO

 企業のデータ資産を、どのような権限のもとで社内の誰が統制し、どのように利用するかを明確に定義しておくことは、重要な意味を持つ。それを体系的に確立するのがデータガバナンスだ。データ資産の利用、管理、保護に必要な人やプロセス、テクノロジーについて包括的に規定することになる。

Credit: Getty Images

 Data Governance Instituteの定義によると、データガバナンスとは、「情報関連のプロセスに対する決定権とアカウンタビリティの体系」である。どの人が、どのような状況下で、どのような手段により、どのような行為を、どの情報に対して、いつ行うことができるのかを、事前に合意したモデルとして規定し、そのモデルに従って遂行していく。

 また、Data Management Association(DAMA)Internationalが定義するデータガバナンスとは、「データマネジメント、データの利用、およびデータ関連ソースの利用に関する計画、監督、統制」である。

データガバナンスとデータマネジメントの関係

 データガバナンスは、データマネジメントの分野の構成要素の1つとして、非常に重要な意味を持つ。データガバナンスで肝心なのは、データ資産のアカウンタビリティと所有権を確立するための役割、責任、プロセスである。一方、データマネジメントは、「データの計画、規定、実現、作成、取得、保守、利用、保存、抽出、統制、削除に使用するプロセスを表す包括的な用語」であるとDAMAは定めている。

 データマネジメントという一般的な用語のほかに、データリソース管理やエンタープライズ情報管理(EIM)といった用語が使われることもある。米Gartnerの定義では、EIMとは「組織やテクノロジーの境界を越えて、情報資産の構造化、記述、規定を行い、効率性の向上、透明性の推進、ビジネスのインサイト獲得を実現するための統合的な分野」である。

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