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スマホのマルチレンズカメラ、違いを知るための基礎知識(前)
2020/03/10
最近のスマートフォンは、カメラのレンズが多い方が勝ちという感じにもなっている。確かに、多いに越したことはないとも言えるが、必ずしもレンズの数がすべてではない。
今回の記事では、スマホのカメラのデュアルレンズ、トリプルレンズ、クアッドレンズの基本的な違いについて見ていく。スマホ選びの参考になればと思う。
基礎知識

まずは基礎知識から。スマホの背面カメラの基本的な働きについてあらためて押さえておこう。
ごく簡単に言うと、デジタル方式のカメラは、レンズを通じて取り入れた光をセンサーで検知して画像化する。この基本的な仕組みは、フルサイズのデジタル一眼レフカメラであれ、スマートフォンやタブレットのカメラであれ同じだ。
だが、デジタル一眼レフとスマホでは、センサーのサイズが違う。ニコンやキヤノンの最新鋭のデジタル一眼レフなら、センサーの一辺は数十ミリ程度だが、スマホのカメラのセンサーは、それよりずっと小さい。したがって、取り込める光、すなわちデータやディテールのレベルがかなり異なる。
こうしたハンディがあるものの、近年のスマホのカメラは飛躍的な進化を遂げている。特に重要なのは、マルチレンズの登場だ。
加えて、Instagramなどのソーシャルプラットフォームの人気が高まったことで、公開用の写真として消費者が求める品質のレベルが、以前とは変わってきた。
SnapchatやTwitter、Facebookに投稿するだけの写真なら、すべての写真をRAWで撮影する必要はおそらくないだろうが、この新時代に、アマチュアのスマホ写真家が存在感を高めているのは、意外なことではない。