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スマホのマルチレンズカメラ、違いを知るための基礎知識(後)
2020/03/12
最近のスマートフォンは、カメラのレンズが多い方が勝ちという感じにもなっている。確かに、多いに越したことはないとも言えるが、必ずしもレンズの数がすべてではない。
(前回から続く)
P20でトリプルレンズに突入

デュアルレンズカメラを広めたのがHuaweiのP9なら、トリプルレンズを知らしめたのは、同じくHuaweiの「P20 Pro」だった。
P20 Proのトリプルレンズは、従来のデュアルレンズ構成の強みを引き継いだうえで、ズームをはじめとする弱点に対処することを狙いとしていた。そこで、4000万画素のメインセンサー、2000万画素のモノクロセンサー、800万画素の望遠レンズ用センサーを組み合わせた。
この構成で、P20 Proは最大5倍のハイブリッドズームに対応した。当時のデュアルレンズカメラの2倍ズームを大きく上回る。
P20 Proはスマホ写真の世界をしばらくリードしたが、やがて他社も追随してきた。だが、デュアルレンズ化の時と同じように、画質と実用性のどちらを訴求するかという問題が再び持ち上がった。
その答えを求めて、トリプルレンズの構成を変え、標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズという組み合わせにするメーカーもあった。精細さやズームではP20 Proにかなわずとも、種類の異なる写真や動画を撮影できる機能を実現していた。
その後、超広角レンズが登場し、クアッドレンズのスマホが投入されるようになった。