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イノベーションを創出するデザイン思考とは(前)

2020/03/16

Sarah K. White CIO

 デザイン思考は、ユーザーのウォンツとニーズに主眼を置いてデザインとイノベーションにアプローチする適応的かつ反復的なプロセスである。デザイン思考の方法論では、問題を解決する方法は1つではないという認識のもと、多種多様な意見やアイデアを受け入れる環境を作り出し、質問、試行、観察、変革を促していく。企業にとっては、業界の変化やテクノロジーの進化が続く中でイノベーションを生み出していくための手法になり得る。

 デザイン思考では、社内の上下関係にとらわれることなく、発想や承認を行う。会社のこれまでの慣習を打ち破り、リスクを踏まえたうえで賢明な行動を起こせるような環境を構築していくことになる。

デザイン思考のメリット

Credit: Riccardo Annandale

 デザイン思考は、着想、発案、実現といったプロセスをチームで行き来して、革新的なアイデアの創造を促していくことに大きな特徴がある。各プロセスを何度も行き来しながら、新しいアイデアを育み、新たな解決策を探っていく。一般に、フレームワークや理論体系といったものでは、明確なステップが細かく定められていることが多いが、デザイン思考は、特定のステップを順番どおり追うのではなく、適切な解決策やデザインにたどり着くまで、サイクルやプロセスの間を行き来する。

 次々と生まれる新しいテクノロジーを、ユーザーフレンドリーなサービスやプロダクトへと変えていくうえで、デザイン思考は重要な手法となる。デザイン思考では、「箱の外」の考えや、極めて独創的な考えも含めて、あらゆる可能性を前向きに検討し、テクノロジーの急速な変化を受け入れる。新興技術の斬新な活用方法を探っていくうえで、こうした姿勢は今後ますます重要になる。

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