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コンテナとKubernetesで可搬性を向上、3つの事例(上)

2020/03/30

Bob Violino CIO

 現在、さまざまな業種の企業で、データやワークロードをクラウドに移行する動きが見られる。その背景には、デジタルトランスフォーメーションの推進や、インフラの新規構築に伴うコストの削減などがある。

Credit: Kasezo / Getty Images

 データやワークロードをクラウドに移行するにあたって、多くの企業で重要な役割を果たしているのが、コンテナとKubernetesだ。特に、複数のクラウドサービスを利用する場合には、両者は大きな意味を持つ。

 コンテナでは、アプリケーションのコードや依存関係が、ひとまとまりのパッケージとなっており、コンピューティング環境の違いを問わずに、アプリケーションを確実に稼働できる。開発者のノートパソコンからテスト環境にアプリケーションを移したり、テスト環境から本番環境に移したり、データセンターの物理マシンからプライベートクラウドやパブリッククラウドの仮想マシンに移したりといった作業も、コンテナなら容易だ。

 だが、別の環境への移動がいくら簡単といっても、コンテナの管理はやはり欠かせない。そこで重要な意味を持つのが、オープンソースのコンテナオーケストレーションシステムであるKubernetesだ。コンテナ化したアプリケーションのデプロイ、スケーリング、管理を自動化できる。もともとは米Googleが開発したツールで、現在はCloud Native Computing Foundationがメンテナンスしている。

 マルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境でワークロードの可搬性を実現するうえで、コンテナとKubernetesは大きな威力を発揮する。ここからは、コンテナとKubernetesを活用している企業や大学の事例を3つ紹介する。

Expedia Group:旅行関連オンラインサービスのエクスペリエンスを強化

 旅行関連の各種オンラインサービスを手がける米Expedia Groupは、米Amazon Web Services(AWS)のパブリッククラウドサービスやマイクロサービスアーキテクチャーを2013年から利用していた。さらに2015年からは、AWSのAmazon EC2 Container Service(ECS)によるコンテナのデプロイを取り入れた。

 こうしたテクノロジーを導入した要因として、ビジネス面と技術面で特に大きいのは、複数の環境にわたるアプリケーションの可搬性が高まることと、新しいプロダクトやサービスの市場投入をスピードアップできることだ。

 「秒速で起動するコンテナを使って、新機能を公開する時間を大幅に短縮し、迅速な市場投入を実現できる」。そう話すのは、Expedia Group傘下でバケーションレンタルサービスを手がけるVrboのディスティングイッシュトエンジニア、Kuldeep Chowhan氏だ。

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