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コンテナとKubernetesで可搬性を向上、3つの事例(下)
2020/04/03
現在、さまざまな業種の企業で、データやワークロードをクラウドに移行する動きが見られる。その背景には、デジタルトランスフォーメーションの推進や、インフラの新規構築に伴うコストの削減などがある。
(前回から続く)

コンテナとKubernetesを使用する主な理由は、品質の高いアプリケーションを迅速にデリバリーできるようにすることだとPellas氏は言う。また、セキュアで安定した環境を実現し、利用集中時のスケーラビリティも確保できる。
「異なる環境間での予測可能性や一貫性を確保し、デバッグや問題解決をしやすくすることも必要だった」
PrimericaがコンテナとKubernetesを活用するようになってからまだ日は浅いが、チームの生産性向上という面や、ユーザー向けの新機能をアジャイルの流儀で次々と開発して段階的に提供するという面で、既に成果は現れ始めている。
「開発プロセスの早い段階で課題をつかむことで、これまで以上にセキュアで予測可能性のあるアプリケーションを提供できるようになった。このプラットフォームに移行するアプリケーションをいっそう増やす中で、アプリケーションの品質を向上させ、プロダクトチーム全体で一貫性のある開発を実現していきたい」と、Pellas氏は話す。
どのテクノロジーの導入でも言えるとおり、コンテナとKubernetesに関しても、組織としての習熟には時間がかかる。「この環境で開発をきちんと実践するための適切なスキルセットをチームとして身に付けることは、必ずしも簡単ではない」
Primericaは、こうした課題に対処するために、プロダクトチームへの教育と、ビジネスリーダー向けのベストプラクティスを通じて、プロジェクトをパイプラインに送り込んでいる。