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Macのプロセッサ、AMDに移行したらどうなるか(前)

2020/04/07

Jason Cross Macworld

 昨年1月、米AppleはMacのプロセッサを米Intel製より米AMD製にした方がよいのではないか、という記事を筆者は書いた。現在、そのメリットはますます歴然としているように思う。Mac ProからMacBookまで、AMDへのくら替えを検討することが、Appleにとってプラスになろう。それぞれ、現状ならどう変わるかを考えてみることにする。

Mac ProにはRyzen Threadripperを

Credit: AMD

 Mac Proは、高価格帯のパワフルな機種だ。高い処理能力が求められるマルチスレッドワークロード向けのマシンで、現在はIntelの「Xeon」を搭載している。ローエンドの「Xeon W-3223」は、8コア/16スレッドで、熱設計電力(TDP)が160W、価格が約750ドル。ハイエンドの「Xeon W-3275M」は、28コア/56スレッドで、TDPが205ワット、価格が約7500ドルだ。

 これを、AMDの第3世代「Ryzen Threadripper」に変えたらどうなるだろうか。ローエンドで見ると、「Threadripper 3960X」は1400ドルと、Xeon W-3223より高価だが、24コア/48スレッドで、キャッシュも2倍以上ある。TDPは250Wだが、AMDとIntelではTDPの測定方法が多少異なることも考慮に入れる必要がある。どのベンチマークでも、最新のThreadripperは同等のIntelプロセッサに圧勝という結果だ。

 ハイエンドモデルで見ると、Intelはますます分が悪い。「Threadripper 3990X」は、価格が約4000ドルで、64コア/128スレッド、L3キャッシュは256Mバイトという怪物級のCPUだ。一方、Xeon W-3275Mは、価格が倍近くするにもかかわらず、コア数やスレッド数は半分以下、キャッシュは4分の1以下だ。

 Ryzen Threadripperのプラットフォームには、ほかにもメリットがある。例えば、サポートするRAMが高速だ(大半のマザーボードは「わずか」256Gバイトしかサポートしていないが、プロセッサ自体は最大1Tバイトまで対応している)。また、PCI Express 4.0にも対応していることから、ストレージも高速化できる。

 Mac ProがRyzen Threadripperを採用すれば、現在より価格を何千ドルも抑えつつ、Mac Proの本分であるマルチスレッドワークロードを、現在よりはるかに高速に処理できる。

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