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Macのプロセッサ、AMDに移行したらどうなるか(後)

2020/04/09

Jason Cross Macworld

 昨年1月、米AppleはMacのプロセッサを米Intel製より米AMD製にした方がよいのではないか、という記事を筆者は書いた。現在、そのメリットはますます歴然としているように思う。Mac ProからMacBookまで、AMDへのくら替えを検討することが、Appleにとってプラスになろう。それぞれ、現状ならどう変わるかを考えてみることにする。

前回から続く)

MacBookにはRyzen 4000を

Credit: IDG

 上述のRyzen 4000シリーズのモバイルプロセッサは、デスクトップ向けプロセッサでIntelを圧倒している「Zen 2」アーキテクチャーを採用するのに加え、Vegaのグラフィックアーキテクチャーも改良され、効率性や省電力性が高まっている。

 本記事執筆時点では、Ryzen 4000シリーズを搭載したWindowsマシンもこれから登場という段階なので、実際の製品を使ったベンチマークはまだないが、これまでに出ている情報からすると、同様の条件のもとで比べた場合、Intelのプロセッサよりかなり高速と見られる。

 ただし、重要な問題としてバッテリー駆動時間がある。ノートパソコンのバッテリー駆動時間に関しては、IntelはAMDを大きくリードしてきた。プロセッサ自体の省電力性に加え、プラットフォーム全体のレベルでの最適化も加わっているからだ。だが、モバイル版Ryzen 4000に関しては、AMDもIntel相手にいい勝負をしていると見られる(ただし前述のとおり、第三者のベンチマークはまだない)。

ネックはThunderbolt 3か

 AppleのノートパソコンがAMD製プロセッサを採用するうえでネックとなる点の1つが、Thunderbolt 3への対応だ。現在、Appleのノートパソコンは全機種がThunderbolt 3をサポートし、外付けGPUなどを接続できる。一方、AMD製プロセッサ搭載のパソコンには、Thunderbolt 3対応のものはほとんどない。

 だが、Thunderbolt 3を搭載すること自体は、どのメーカーにも特に支障はない。IntelはThunderbolt 3を既にロイヤリティフリー化しているからだ。しかし、試験にパスして認定を受けられるかどうかは別問題で、時間もかかるようだ。AMD対応マザーボードで初めてThunderbolt 3を搭載した台湾ASRockの「X570 Phantom Gaming ITX/TB3」は、2月に認定されたばかりだ。

 とはいえ、そこはAppleである。仮にAppleが、Thunderbolt 3対応のノートパソコンの新機種を発売する意向だとして、実装がきちんと行われているのなら、優先的に認定を得ることも不可能ではなかろう。

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