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新型コロナの感染拡大、CIOの事業継続の取り組みは(下)

2020/04/10

Clint Boulton CIO

アプリケーションとデータ:

 必要なITシステムを完全に稼働させておくことはITリーダーの責務である。特に重要なアプリケーションはメールだ。「メールが止まったら、各所で急ブレーキがかかる」とLowe氏は忠告する。在宅勤務に不可欠なアプリケーションを従業員が確実に利用できるようにしておくことは、決定的に重要だ。

ハードウエアと帯域幅:

 ナレッジワーカー以外でもパソコンを使う人が多い中、職場のパソコンの代わりに自宅のデバイスで業務を進めることを認めるかどうか検討する必要がある。また、インバウンドのトラフィックに対応できる十分な帯域幅があるかどうかも確認する。多くの企業では、帯域幅の要件の70%はアウトバウンドだったが、リモートワークの急増で構図が逆転しつつある。CIOは、インバウンドトラフィックの増加に対処できるようなネットワーク容量があるかどうかを把握しておく必要がある。

リスクプロファイルの再評価:

 自社のリスク許容度を評価したり、テクノロジーや管理統制を通じてセキュリティを強化する建設的な方法を考えたりする機会になるという点では、パンデミックもデータ侵害と同じような意味を持つ。新たに出現するサイバー攻撃やその他の脅威を退けられるような態勢は整っているだろうか。「商品やサービスを提供できない状態になって売上が途切れることは避けなくてはならない」とLowe氏は言う(ちなみにZscalerによると、新型コロナウイルスから身を守るためのAIアプリ、といった触れ込みで、感染拡大に便乗したフィッシング詐欺も出現している)。

コミュニケーションの文化:

 コミュニケーションの達人であることは良いリーダーの特徴の1つだが、危機のさなかに情報を一般従業員に伝えきれていない企業幹部が多いとLowe氏は指摘する。幹部の会議に一般従業員が参加していないということを忘れている。営業日ごとに最新情報を全従業員に欠かさず伝えることは極めて大事だ。コロナウイルスの感染が拡大する中でMicrosoftが取った対応は、従業員への積極的な情報伝達の好例だ。

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