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新型コロナ危機、ゼロトラスト導入の契機に(中)

2020/04/15

Lucian Constantin CSO

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ぶっつけ本番に近い形で在宅勤務への移行を余儀なくされている企業も多い。VPNインフラや回線容量が不十分だったり、会社支給のデバイスが足りなかったりといった課題にも直面する中で、各社のIT部門は、生産性に及ぼす影響を抑え、業務に必要なリソースやアプリケーションに従業員がきちんとアクセスできるよう、対応を急いでいる。

前回から続く)

ゼロトラストの導入

Credit: Thinkstock| IDG edits

 こうしたセキュリティ問題をある程度緩和して、リスクを抑制する手段の1つとして考えられるのが、ゼロトラストのセキュリティモデルだ。業務アプリケーションへのアクセスを、最小権限の原則に従ったセキュアなWebベースのゲートウエイ経由で行う。このゲートウエイは、多要素認証(MFA)やデバイスのセキュリティチェックをサポートし、レガシーアプリケーションにも対応できる。VPNよりもスケーラビリティに優れ、インフラのコストを増やさずに済む。既存のシングルサインオン(SSO)プラットフォームとも簡単に連携でき、誰がどのデバイスから何にアクセスできるかを定義するアクセス制御のポリシーもきめ細かく設定できる。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ゼロトラスト関連製品のベンダーのいくつかが、無料試用期間の延長措置を講じているのは朗報だ。例えば、コンテンツデリバリーネットワークで知られる米Akamai Technologiesは、ビジネス継続性サポートプログラムの一環として、「Enterprise Application Access(EAA)」を60日間無料で提供している。

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