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新型コロナ危機、ゼロトラスト導入の契機に(中)

2020/04/15

Lucian Constantin CSO

 米CloudFlareは、「CloudFlare for Teams」の無料トライアルを9月1日まで実施する。この製品は、業務アプリケーションへのゼロトラストアクセスを実現する「CloudFlare Access」や、DNSフィルタリングとネットワーク監視を実現する「CloudFlare Gateway」で構成されている。

 米Cisco Systems傘下のDuo Securityも、ゼロトラストやMFAを実現するプラットフォームのライセンスを新規顧客向けに無料で提供している。このほか、新型コロナウイルス危機の中でセキュリティ関連ベンダー各社が無料提供しているリモートワーク向けのサービスや特典は、CSO.comのこちらの記事でまとめて紹介している。

 ForresterのCunningham氏は次のように話す。「リモートワークを推進する大義名分が欲しいと考えていたビジネスリーダーに転機が来た。VPNでは大規模なアクセスに対応できないとなったら、こうしたゼロトラストアクセスのプロダクトやサービスを活用するとよい。まずはパイロット目的で利用して、どうなるかを探ってみる。今後数カ月だけのリモートワークではない。これはワークスペースの未来だ。今なら無料で試してみて、そこから規模を拡大できる。私なら、この機会にいち早く飛び付く」

ゼロトラストの広がり

 ゼロトラストのネットワークセキュリティモデルへの移行を検討している企業は、新型コロナウイルス危機の前から数多くあった。中小企業からFortune 500企業まで、計100社のITマネージャーを対象とした最新の調査結果では、ゼロトラストセキュリティの導入を検討している企業が31%、導入を進めている企業が19%、既に導入済みの企業が8%という結果だった。

 ゼロトラストセキュリティを企業ネットワーク全体に完全に適用するのは、簡単な作業ではない。パイロットプログラムの実施、データの測定、アクセスポリシーの調整、各種プロダクトのシームレスな連携、社内のデータフローの修正、従業員のトレーニングなど、順を追ってさまざまな工程を進めていく必要がある。だが、何はさておきリモートアクセスから始めてみて、あとは追い追い充実させていくという方法も無理ではない。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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