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システム運用の信頼性向上の立役者、SREの役割(下)
2020/05/15
世の中がオンラインにシフトする中、Webサイト、クラウドアプリケーション、クラウドインフラの信頼性は、今やあらゆるビジネスにとって決定的に重要な意味を持つ。
(前回から続く)
SREの職務と給与

SREの仕事は一般に、全体の50%程度がオンコール対応や問題解決などの運用業務で、残りの50%程度は土台となるシステムのレジリエンシー、自動化、自己修復を強化するためのソフトウエア開発に焦点を当てる。だからこそ、ソフトウエアエンジニアリングのスキルと運用のスキルを高いレベルで兼ね備えている必要がある。優れたSREは組織的で、プレッシャーにも冷静に対処し、問題を解決する。SREのマネージャーは、チームのパフォーマンス、戦略、最適化に責任を負う。
まだSREという職種がない企業はどうすればよいだろうか。O'Reillyのレポート「What is SRE?」で、米LinkedInのKurt Andersen氏と、リリース管理ソフトウエアベンダーの米SplitのCraig Sebenik氏が勧めているのは、「草の根」的なアプローチだ。変化への意欲がある開発チームをピックアップして、小規模なSREチーム(または担当者)をそこに取り入れ、その成功事例を他のチームに広げていく。
米求人情報サイトIndeedのデータによると、SREの平均年収は、米国では約13万ドル、英国では約7万6000ポンドだ。