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オンライン診療が当たり前の時代へ、ネット環境の拡充が必須(前)

2020/06/02

Zeus Kerravala Network World

 一方で問題となったのは、患者側のインターネット接続だ。コロナ後のインターネットをテーマとして米Ciscoが先日開催したオンラインフォーラムの中で、UTMBのネットワーク/通信担当ディレクターのMike King氏が語っていたように、オンライン診療の場合は、内部ネットワークのようなQoS制御がないことが多い。UTMBの診療も、通信事業者側の状況に左右され、他より不安定になりがちなアプリケーションもあった。

 「そもそも10~15分ほどしかないオンライン診療の場合、アプリの綿密なセットアップや通話の切断に事細かに対応している時間はない。患者のエクスペリエンスが大きく損なわれることも起こり得る」とKing氏は言う。

 UTMBのTodd Leach最高情報責任者(CIO)によると、オンライン診療のニーズにうまく適応できるよう、プロバイダーを教育することも必要となった。UTMBのオンライン診療の対象として大きな存在の1つが、テキサス州の刑務所などの矯正施設だ。こうした施設は、インターネットサービスが均一に提供されていない過疎地にあったり、アクセス用の機器が旧式だったりするところも多いという。

 テキサス州の矯正施設の約20%は、高速インターネットにアクセスできない。高速なネット接続がなければ、4万人近くの被収容者がオンライン診療を受けられない。UTMBは現在、無線インターネットの試験を行っている。これがうまくいけば、大きなコストをかけてネットワークを敷設しなくても、高品質の音声と映像による診療が可能になる。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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