TOPマネジメント > プロジェクトスコープの基本(上)

マネジメント

プロジェクトスコープの基本(上)

2020/06/08

Moira Alexander CIO

 プロジェクトのスコープを明確に定義することは、プロジェクト成功の可能性を高める重要なステップとなる。ステークホルダーの期待にきちんと応え、プロジェクトのすべての要素を目標と整合させなくてはならない。プロジェクトスコープの定義について、基本的な事柄をまとめておく。

プロジェクトスコープの定義

Credit: Thinkstock

 プロジェクトスコープは、プロジェクトのすべての面の詳細なアウトラインである。関連するすべてのアクティビティ、リソース、タイムライン、成果物や、プロジェクトの範囲などが対象となる。さらに、主要なステークホルダー、プロセス、前提条件、制約条件や、プロジェクトのポイント、対象に含まれるもの、含まれないものなどのアウトラインも示す。こうした一連の基本情報は、スコープ記述書に記載する。

プロジェクトスコープ記述書

 プロジェクトスコープ記述書は重要な文書である。プロジェクトを始めた理由をすべてのステークホルダーが明確に理解できるように記述し、鍵となるゴールを定義する。次のような要素が含まれることが多い。

  • プロジェクト作業範囲記述書(SOW)。プロジェクトチームが実行するすべての作業の細目と、結果に影響する重要な要素を記述する。
  • 制約条件。リソース、調達上の問題、タイミング、情報不足など、プロジェクトの結果に対する制約や悪影響となり得る要素を記述する。
  • 除外事項。プロジェクトやその成果物に含めない要素を記述する。
  • マイルストーン。成果物の提供または完了の日付を記述する。
  • 最終成果物。プロジェクトの最後に顧客に納品する成果物を記述する。例えば、レポート、ソフトウエアの機能、プロセスのインサイトや分析、顧客が必要とするプロダクトやサービスなど。
  • 受入基準。成果を判定する具体的な基準を記述する。
  • 最終承認。スコープ記述書にすべてのパラメーターが含まれていることと、文書が完全かつ正確であることを顧客が承認する。

↑ページ先頭へ