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より良い判断を導き出すための意思決定支援システムとは(上)

2020/06/22

Thor Olavsrud CIO

 意思決定支援システム(DSS)は、大量のデータを分析してビジネス上の意思決定を支援するためのインタラクティブな情報システムである。企業のマネジメント、オペレーション、プランニングを支え、意思決定を強化できるよう、不確定要素の重大性の評価や、決定のトレードオフの評価などを行う。

Credit: francescoch / ivanastar / Getty Images

 DSSは、ユーザーの意思決定を支えるために、生データ、ドキュメント、個人のナレッジ、ビジネスモデルなどを組み合わせて活用し、リレーショナルデータ、キューブ、データウエアハウスなどを利用する。

 DSSの源流は、米カーネギー工科大学で1950~60年代に行われた研究にある。企業に取り入れられるようになったのは1980年代で、経営情報システム(EIS)、集団意思決定支援システム(GDSS)、組織意思決定支援システム(ODSS)などが登場した。最近では、データに基づく意思決定に企業が注目する中、デシジョンサイエンスやデシジョンインテリジェンスの機運が高まりつつある。

意思決定支援システムとビジネスインテリジェンス

 DSSとビジネスインテリジェンス(BI)は、ひとまとまりで扱われることも多い。DSSの後継がBIと考える専門家もいるが、一般には、DSSはBIシステムの要素の1つとして、データウエアハウジングやデータマイニングと共に認識されている。

 BIは、意思決定のためのデータの収集、格納、分析、アクセスに関連するアプリケーション、サービス、テクノロジーで構成される幅広いカテゴリーである。一方、DSSのアプリケーションは、特定の意思決定を支援する目的で構築されていることが多い。例えば、企業が利用するDSSには、過去の販売データや現在の可変要素に基づいて特定期間の売上を予測できるものがある。医療機関が使うDSSには、医療従事者向けのアラートやリマインダー、ガイドライン、状況に応じた指示などで臨床ワークフローを効率化できるものがある。

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