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新型コロナの奮闘の中ででオープンソースが示した力(前)

2020/07/14

Dries Buytaert InfoWorld

 これまでオープンソース一筋のキャリアを歩んできた筆者は、今回の新型コロナウイルス感染拡大の対策に関しても、オープンソースの使われ方をつぶさに追いかけてきた。そして最近では、新型コロナ危機に立ち向かううえでオープンソースが果たしている役割について、パネルディスカッションのモデレーターも務めた。

Credit: Rawpixel / ADJ

 今回の記事では、このパネルディスカッションで出た主な話題を紹介する。参加したパネリストは、Jim Webber氏(オープンソースのグラフデータベースNeo4jのチーフサイエンティスト)、Ali Ghodsi氏(米DatabricksのCEO)、Dan Eiref氏(米Markforgedのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター)、Debbie Theobold氏(米Vecna RoboticsのCEO)の各氏だ。先が見えない中、オープンソースが世の中に善をもたらす力となっていることが分かる。

ナレッジ共有を実現

 新型コロナウイルス感染症についての正確な情報を提供することは、極めて重要な公共サービスの1つだ。Neo4Jは、データサイエンティストや研究者らと協力して、「CovidGraph」というプロジェクトを立ち上げた。新型コロナに関するさまざまな情報源の情報を、オープンソースのグラフデータベースにまとめている。

 Neo4jのJim Webber氏は、オープンソースの管理システムを通じて提供するグラフデータの力について、次のように述べた。「開業医、公衆衛生当局、科学出版物から得られる多種多様なデータセットを集約して、一元的に表示でき、あらゆる事実をつなぎ合わせることができる。今後の長期的な解決策を探るうえで有益だ」。カナダの政府機関のように、複数の部門や機関からのデータを統合するうえでCovidGraphが役立った例もある。

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