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新型コロナの奮闘の中ででオープンソースが示した力(前)

2020/07/14

Dries Buytaert InfoWorld

 DatabricksのAli Ghodsi氏は、データとAIの民主化という面で同社が進めた取り組みについて話した。世界的な難問を解決するデータチームの力になることをミッションとしている同社は、Apache Sparkを基盤とするオープンソースの大規模ゲノム解析ツールキット「Glow」を昨年発表した。現在Glowは、新型コロナの感染拡大について科学者らが把握するための支えになっている。Databricksはデータセットを無料で提供しており、科学者らはGlowの機械学習ツールを使って、新型コロナの拡散について探る予測モデルを作成している。

 データに関するオープンなアプローチで進展が見られる中、当局が収集するデータに対する政府の責任についても話が出た。人々の信頼を損なわないようにすることは常に大きな懸案事項だが、一方でGhodsi氏は次のように述べた。「データの必要性は何にも増して重要だ。広告で収益を上げるためにデータを使うわけではない。命を救うためにデータを使うのだ」

リソースをグローバルに活用

 さまざまな物資が大幅に不足する中、オープンソースがイノベーションを後押しした素晴らしい事例もある。3DプリンターメーカーMarkforgedのDan Eiref氏は、感染拡大で支援を求める声に同社が応えた方法について話した。同社は、マスクや鼻腔用綿棒の設計をオープンソースで公開したほか、医師らと協力してフェイスシールドを作ったり、500以上の医療機関にPPE(個人防護具)を提供したりといった取り組みを行った。

 「この設計を自分たちのところでも再現したいとの声や、Markforged以外の3Dプリンターでもマスクを作りたいとの要望が、1万人以上の利用者からすぐに届いた。そこで、プリントファイルをオープンソースで公開することに決め、誰でも防護具を利用できるようにした」

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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