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Appleが進める変革、プロセッサの次はアプリか(後)

2020/07/30

Michael Simon Macworld

アプリの未来

 もちろん、従来型のアプリも当分はなくならない。実際、iOS 14には、新たに「翻訳」アプリが加わっている。今のところ、自分で開いて操作する従来型のアプリだが、こうした操作なしで翻訳機能を使えるようになる未来も、簡単に想像できる。

 翻訳アプリの機能は、絶えず利用するウエアラブルデバイスに組み込まれる方が、ずっとしっくりくる。例えば、AirPodsに翻訳機能が加わったら、外国語の音声を検知した時に自動で母語に訳してくれるようになるかもしれない。あるいは、Apple Watchにこの機能が加わったら、Siriを使ったオンデマンドの翻訳を実現できるかもしれない。Appleから今後スマートグラスが登場するとしたら、外国語の看板や画像に目を向けるだけで、その中の言葉を母語に変換してくれるかもしれない。

 アプリは今後、従来のアプリの枠を超える存在へと進化していくのかもしれない。その可能性を考えるうえで、翻訳は格好の例だ。将来のアプリは、Siriと同じように(あるいはSiriと連携する形で)システムに統合され、アプリを起動しなくても使えるようになるのかもしれない。車に乗り込んだ時点でマップを使う準備が整ったり、ランニングを始めた時点でApple MusicやSpotifyの音楽を聴く準備が整ったり、実店舗に足を踏み入れた時点でその店独自の機能が使えるようになったりするのかもしれない。今後はすべてのデバイスがAppleシリコン搭載になっていくので、デバイス間の動的な切り替えもシームレスになりそうだ。

 もちろん、Appleにとっては、まずはMacのプロセッサの移行が先決だが、それが済んだら、次はアプリの番だ。アプリという存在がなくなるわけではない。音楽を再生したり、店舗の品ぞろえを見たり、道順を確認したりするための場は今後も必要だ。しかし、そうした機能の利用のしかたは、これから数年でがらりと変わるのかもしれない。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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