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企業で広がるコンテナ利用、インフラや管理を一括提供するCaaSとは(中)

2020/08/26

Scott Carey InfoWorld

 コンテナベースのアプリケーションの利用がエンタープライズで広がる中で、主要クラウドベンダー各社は、コンテナのインフラや管理機能を提供するサービスを素早く打ち出してきた。

前回から続く)

CaaSのメリット

Credit: Thinkstock

 CaaSでコンテナを動かすのは、IaaSで仮想マシンを動かすのになぞらえられるが、CaaSの主なメリットとしては、使った分だけ料金が発生するクラウドモデルのシンプルさや、先に述べたようなベンダーロックインの回避のほか、デプロイの速さや使いやすさがある。

 コンテナインフラの運用をクラウドベンダーに任せれば、サーバーを自前で用意したり、Kubernetesクラスタやその他のコンテナオーケストレーションシステムを自ら構築したりといったコストをかける必要がない。また、コンテナ化したアプリケーションの方が、別の環境やベンダーのエコシステムへの移行がしやすく、柔軟性やスケーラビリティが高まる。

 こうしたメリットは、費用対効果を高める意味でも非常に重要だ。コンテナはニーズの変化に応じたスケールアウトに対応しやすく、クラウドリソースを利用した分のコストだけで済む。コンテナは仮想マシンよりはるかに軽量で、リソース消費が少ないため、通常は速度向上とコスト削減の両面で効果がある。

 その他のメリットとしては、計測やロギングの一貫性がある。個別のサービスをコンテナに分離することで、サイドカーモデルによる効果的なログ集約や一元的な監視に対応できる。

 CaaSをいざ利用するとしても、従来型のアプリケーションをコンテナに移行する作業は、導入に向けた大きな関門の1つとなる。コンテナへの移行では、モノリシックアプリケーションをマイクロサービスに分割することが多い。昔ながらの大規模な組織にとっては、文化的にも技術的にも一大転換となる可能性があり、甘く見るわけにはいかない。

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