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ハイブリッドマルチクラウドについての考察(中)

2020/09/02

Isaac Sacolick InfoWorld

 自社のデータセンターでIT運用に長年携わってきた人に聞けば、パブリッククラウドよりプライベートクラウドが優れている点を数多く挙げることだろう。信頼性、スケーラビリティ、セキュリティなどの理由を挙げて、インフラの選択、展開、統制を自ら管理することで高い水準を実現できると主張しそうだ。

Credit: Gremlin / Getty

前回から続く)

 Sarbjeet氏は、クラウド利用の原則として次の3点を打ち出している(ただし例外も多い)。

  • Systems of Recordは、自前では開発せず、SaaSで調達する
  • Systems of Engagement/Differentiationは、拡張可能なSaaS(とPaaS)で調達する
  • Systems of Innovationは、パブリッククラウドを利用する

 これらは、SaaSソリューションを導入すべきケースと、自前でアプリケーションを構築すべきケースを考える上での指針になる。レガシーシステムの多くは、モダナイゼーションの機会とビジネス上の理由が生じるまでは、データセンターにとどめておく必要がある。一方で、コスト、コンプライアンス、セキュリティや、運用上のその他の考慮事項から、アプリケーションをプライベートクラウドで稼働する場合もある。また、Sarbjeet氏の最後の項目にあるように、イノベーションを実現するアプリケーションにはパブリッククラウドを利用する。その際は、小規模なPoC(概念実証)や実験から始め、クラウドサービスを利用して機能をすばやく開発し、利用度に応じてインフラを拡張していくことができる。

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