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今秋のiOS 14でAirPodsに加わる5つの新機能(後)

2020/09/03

Jason Cross Macworld

ヘッドホン調整と耳の健康

 「設定」→「アクセシビリティ」から奥深く進んだ先には、「ヘッドホン調整」という機能が加わる。弱い音の増幅や周波数を調整して、さまざまな音楽や音声をクリアに聞こえるようにする機能で、難聴の人以外にも役立つ。設定の際には、2つのサウンドのどちらがよく聞こえるかをテストするカスタム設定の機能もある。現在46歳の筆者は、難聴ではないものの、若者のような聴力もない。AirPods Proでヘッドホン調整を試してみたところ、音楽再生が明るくクリアになった効果を、すぐに実感できた。

 iOS 14には、耳の健康に関する新機能がほかにもある。「設定」→「サウンドと触覚」に加わる「大きな音を抑える」という項目では、AirPodsの最大音量をデシベルで設定できる。また、ヘルスケアアプリの「ヘッドホン音量」のセクションでは、音量の履歴を確認し、耳の健康を守るために役立てることができる。

Motion API

 前述のように、iOS 14で加わる空間オーディオの機能は、顔の向きを変えてもデバイスの方向から音が正しく聞こえるよう、AirPods Proのジャイロスコープと加速度センサーのデータを使う仕組みとなっている。開発者がこうしたセンサーのデータを活用するための「Motion API」も新たに用意される。AirPods Proの方向、加速度、回転速度といったデータを、iPhoneやiPadの場合と同じように取得できる。

 このAPIで得られるデータは、フィットネスアプリには有益かもしれない。AirPods Proのセンサーのデータに、Apple Watchのデータを組み合わせるなどして、これまでとは異なる動きやエクササイズを把握できる可能性がある。例えば、懸垂や腕立て伏せなど、手首より頭の動きが顕著な運動の反復回数を自動で数えるといった例が思い付く。

 頭の動きのデータは、ゲームのプラスアルファの要素としても面白いかもしれない。例えばクイズアプリで、頭を縦に振ったらイエス、横に振ったらノーと判断したり、犬が主人公のゲームで、首をかしげると聴力が高まるといった例が考えられる。

 今秋リリースのOSでAirPodsに加わる新機能の中でも、特に興味深く独創的な新しい使い方は、このAPIを生かした開発者の手で生まれることになるかもしれない。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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