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iOS 14でさらに強化されるプライバシー機能(後)

2020/09/10

Jason Cross Macworld

 この記事では、iOS 14の新機能のうち、プライバシー保護に関連するものを7つ紹介する。

前回から続く)

広告目的のトラッキングの許可設定

Credit: Apple

 アプリの開発元は、表示する広告をユーザーに合わせて変えるために、さまざまなトラッキング機能を利用してユーザーの行動を追跡しようとする。iOS 14では、複数の企業のWebサイトやアプリにまたがってユーザーを追跡する行為には、ユーザーの許可が必要となる。

 また、「設定」→「プライバシー」→「トラッキング」を開き、「Appからのトラッキング要求を許可」をオフにすれば、許可要求のポップアップを出すことすら認めないようにできる。

 「設定」→「プライバシー」の中には、Appleの広告についての項目もある。ここでは、App StoreやApple Newsなど、Apple自身のアプリやサービスでの広告のパーソナライズを無効化できる。ただし、この設定によって広告が減るわけではない。表示する広告を個人データに基づいてパーソナライズするのはやめるというだけだ。

クリップボードへのアクセスの通知

 iOS 14では、クリップボードのデータにアプリがアクセスした時に、そのことをユーザーが通知によって把握できるようになる。

 たいした機能ではないと思うかもしれない。そのような通知はかえって煩わしいと思う人もいるだろう。だが、この機能には非常に大きな意義がある。iOS 14のベータ版が登場してから数日のうちに、クリップボードにアクセスするアプリが数多くあることが判明した。キー入力のたびにクリップボードを逐一参照していたアプリもある。

 クリップボードへのアクセスは、Appleのエコシステムではなおさら重要な意味を持つ。Apple製品間でクリップボードを共有できるユニバーサルクリップボードという連携機能があるからだ。例えば、Macでクリップボードにコピーした内容を、iPhoneやiPadで直ちに貼り付けられる。Apple製品をいくつも持っている人には、実に便利な機能だ。この機能自体をオフにする手もあるとはいえ、プライバシーのために利便性をあきらめるのも残念な話だ。

 iOS 14で加わるクリップボードアクセスの通知は、この問題に対してAppleが繰り出す最初の一撃となりそうだ。クリップボードへのアクセス許可をいちいちアプリに与えなくてはならないとしたら厄介だが、悪質なアプリの側が優勢に立ってしまうとなれば、Appleも動かざるを得ないかもしれない。アプリの疑わしい行為を白日の下にさらし、行いを改めさせるという意味では、現時点でも既に恩恵は大きいように思える。

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