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資格手当の面で価値が高いIT資格10選(下)
2020/09/18
IT資格はキャリアの支えになるが、自分の経歴にとって最も価値が高い資格を見極めるのは、必ずしも簡単ではない。また、それぞれの資格が給与面でどのくらいプラスになるかは、資格に対する企業の関心や、資格保持者の需給バランスによっても変動する。こうした点を踏まえ、米調査会社Foote Partnersでは、IT関連のスキルや資格の市場価値や給与面での価値についての調査結果「IT Skills and Certifications Pay Index」を継続的に発表している。
(前回から続く)
CSFA(CyberSecurity Forensic Analyst)

CSFA(CyberSecurity Forensic Analyst)は、米CyberSecurity Instituteの認定資格。Webサイトによると、コンピューターシステムなどのデジタルデバイスや電子機器に対するフォレンジック調査を綿密に遂行する能力や、証拠を適切に解釈する能力、結果を分かりやすく効果的に伝える能力を証明できる資格で、トップクラスのデジタルフォレンジック専門家が保持しているとのこと。一般的な資格試験と異なる点としては、例えばバックグラウンドチェックがあり、重罪や軽罪(一部は除く)の犯罪歴があると受験が認められない。セキュリティフォレンジックのスキルだけでなく、倫理的な価値観を証明する資格でもあるからだと運営元は説明している。
試験は3日間にわたって行われ、50問の多肢選択式の筆記試験と、実技試験で構成される。実技試験はシナリオベースで、受験者全員が同じ内容とは限らない。それぞれ、与えられたシナリオに応じて、コンピューター、ハードドライブ、USBメモリー、携帯電話など、提示されたデバイスに対する調査や分析を行う。受験には、バックグラウンドチェックの合格に加えて、フォレンジック分析の経験が2年以上必要。また、ACE(AccessData Certified Examiner)、CFCE(Certified Forensic Computer Examiner)、CCE(Certified Computer Examiner)、CHFI(Computer Hacking Forensic Investigator)、EnCE(EnCase Certified Examiner)、GCFA(GIAC Certified Forensics Analyst)のいずれか1つを保持していることが推奨されている。
CFSAの資格手当は、過去12カ月で約19%減り、基本給に対する割合の中央値は13%だった。
- 受験料:750ドル
- 有効期限:認定を維持するためには、デジタルフォレンジックや情報セキュリティに関するトレーニングを2年ごとに80時間以上受講することと、デジタルフォレンジック調査を4回以上実施することが必要。
GXPN(GIAC Exploit Researcher and Advanced Penetration Tester)
GXPN(GIAC Exploit Researcher and Advanced Penetration Tester)は、ネットワークやシステムのペネトレーションテスター、インシデント対応担当者、アプリケーション開発者、IDSエンジニア、ネットワーク/システム/アプリケーションの脆弱性を評価するセキュリティ担当者などに向く。試験の対象領域としては、ネットワーク攻撃、暗号、ネットワークブート、Python、Scapy、ファジング、WindowsとLinuxに対するペネトレーションテストなどの項目が挙がっている。