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ディープフェイクの技術と現状、そして危険性(中)

2020/10/07

Martin Heller InfoWorld

 ディープフェイクとは、ディープラーニングの技術を利用して加工されたメディアのことで、その多くは動画だが、音声の場合もある。実際にはなかった出来事や光景、発言が存在しているかのように信じさせることを狙いとして、作成や改変、合成が行われている。

前回から続く)

ディープフェイクの作成と検出のためのツール

Credit: Getty Images

 ディープフェイク動画の作成に使えるオープンソースのツールのうち、現時点で特に優れている1つが「Faceswap」だ。米Ars TechnicaのTim Lee氏は、昨年12月に公開した記事で、ディープフェイク動画をFaceswapで初めて作成した体験談を紹介している。米議会で証言するMark Zuckerberg氏の顔を、「新スタートレック」でBrent Spiner氏が演じたデータ少佐の顔に置き換えた動画を、2週間で作成したというものだ。完成した動画は、ディープフェイクでよくあるように、グラフィックスの審美眼があれば違和感を覚える水準だった。

 現状では、ディープフェイクの技法は、すべてが非常に高い水準というわけではない。極めて精巧な出来のものは、テクノロジーの力というよりは「アーティスト」の技によるところが大きい。DFDCで優勝した手法も決して万全ではないだけに、ディープフェイクの出来がすべて完璧なわけではないことは、多少の慰めになる。

 ディープフェイク検出用のツールとしては、Microsoftが発表した「Video Authenticator」がある(本記事執筆時点では未リリース)。同社の説明によると、画像や動画を分析して、人工的に操作されている確率を信頼度スコアとして割り出すという。

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