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コロナ禍でCIOに求められるニューリアリティーへの対応(後)

2020/10/15

Brian Ferreira CIO

 筆者が住むオーストラリアでの新型コロナウィルス危機への対応が、7カ月目に突入した。企業各社は、大きな不確実性に悩まされながら、経済に影響を及ぼす厳しい規則への対応をなんとか続けている。経済や経営環境と共に、各社の事業の進め方にも構造的変化が生じているが、今後何が「ニューリアリティー」になるのかは、まだ定まってはいない。

前回から続く)

Credit: RS74 / Getty Images

 筆者が最近話を聞いたある企業のCIOは、組織をリモートワークのモデルに移行する取り組みを急ピッチで進める中で、多大なテクノロジー投資を行い、ベンダーを変え、オフィスの賃借期間の短縮まで行った。だが、取締役会や最高経営責任者(CEO)は、リモートワークのモデルに肯定的ではなかった。今となっては、リモートワークへの移行で組織に形成された習慣を元に戻すことに痛みが伴い、新たな課題となっている。

 新しい習慣の形成を敏感に意識しているCIOは、会社の承認を得たうえで、投資を拡大し、新習慣を組織の構造に組み込んでいくことができる。

複雑さの基準値を再設定

 事業環境の複雑化も、習慣の形成と同じような作用をもたらす。人は、これまでより複雑な課題に直面した時には、適応を図り、大胆な行動を起こして、経験をグレードアップする。こうして克服した複雑さの水準が、新たな基準値となる。

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