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最高データ責任者が担う責務とは(上)

2020/10/19

Minda Zetlin CIO

最高データ責任者(CDO:Chief Data Officer)の役職を新たに設ける企業が急速に増えている。

Credit: Thinkstock

 米Capital Oneが最高データ責任者を初めて任命したのは2002年だった。その後の10年間では、この動きに追随した企業はわずかだったが、米NewVantage Partnersの調査「Big Data Executive Survey 2020」によると、現在では、Fortune 1000企業の57%が最高データ責任者を既に任命している。

 最高データ責任者はデータ関連のさまざまな職責を担う。例えば、データマネジメントを統括し、データ品質の確保やデータ戦略の策定の責務を負う。また、データ分析やビジネスインテリジェンスを統括する場合もあり、データから価値のあるインサイトを引き出すプロセスを担う。一方で、データマネジメントの一部はIT部門の管轄だったり、データ分析は最高分析責任者が担ったりする場合もある。最高分析責任者と最高データ責任者は表裏一体という捉え方をする人もいる。

最高データ責任者の役割

 最高データ責任者は、企業幹部の1人として、会社全体でのデータの活用とガバナンスに責任を負う。「CDO」と略すことが多いが、最高デジタル責任者(Chief Digital Officer)もCDOと表すことがよくあり、混同しないよう注意したい。

 「最高データ責任者は、ビジネスに主眼を置いた上級管理者で、ビジネスの戦略と方向性を理解しているが、その戦略や方向性をデータでどのように下支えするかという部分に比重がある」。そう話すのは、英コンサルティング会社Carruthers and Jacksonのディレクター、Caroline Carruthers氏だ。同氏は、英Network Railの元最高データ責任者で、共著に「The Chief Data Officer's Playbook」「Data-Driven Business Transformation」がある。

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