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最高データ責任者が担う責務とは(中)

2020/10/21

Minda Zetlin CIO

最高データ責任者の配置先

 IDCの調査によると、最高データ責任者の59%はビジネスリーダーの配下に置かれている。また、最高データ責任者の主なステークホルダーの80%はビジネス系で、最高経営責任者(CEO)、最高執行責任者(COO)、最高財務責任者(CFO)、デジタルトランスフォーメーション責任者が含まれる。

 最高データ責任者を任命する企業は急速に増えているが、NewVantageの調査結果によると、その職責や重要度に関しては、依然としてかなりの混乱や不一致が見られる。データ戦略と成果に関して主たる責任を負う幹部として最高データ責任者を挙げた企業は40%で、2019年の48%から大きく減った。一方、別の役職を挙げた企業と、責任が一元化されていないとした企業は、2020年は計49%だった。また、最高データ責任者の配置先については、経営委員会の配下に置くべきとの回答が51%、最高データ責任者自身が経営委員会の一翼を担うべきとの回答が38%だった。

 Carruthers氏は、最高データ責任者には企業の組織内でさまざまな配置先が考えられるとしつつも、CEOかCOOの配下を推す。

 「最高データ責任者の配置先として、それは絶対に違うだろうと思うのは、CIOの配下だ。最高データ責任者の役割が進化し成熟する中で、組織内での配置も変わりつつある。トップに近い立場に移りつつあるし、そうあるべきだと思う。私としては、CIOと最高データ責任者は、パートナーとして手を携えながら進んでいくべきだと思う。一方がもう一方の部下という立場では、パートナーとしての関係は成り立たない」

 米Dun & Bradstreetのチーフデータサイエンティスト、Anthony Scriffignano氏は、自らはCEOの直属という立場にあるが、最高データ責任者をどこに配置すべきかという問題の正解は1つではないと話す。「財務、IT、マーケティング、R&Dなどの配下に置かれている例を見たことがある。製品開発という場合だって考えられる。新しい役職として任命される時には、例えば職務で手一杯になった人が、その一部を委ねるために置くことも多い。この場合、その人と同じ部門に配置されることが多いが、だからといって、そこが一番ふさわしい場所とは限らない」

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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