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最高データ責任者が担う責務とは(下)

2020/10/23

Minda Zetlin CIO

 最高データ責任者(CDO:Chief Data Officer)の役職を新たに設ける企業が急速に増えている。

前回から続く)

最高データ責任者に適した人材と素質

Credit: Gremlin / Metamorworks / Getty Images

 NewVantage Partnersの調査によると、最高データ責任者が成果を上げるには、新鮮な見方ができる外部のチェンジエージェントが適任と考えている企業は49%だった。一方、16%は正反対の意見で、会社に長年在籍し文化や経緯を理解しているベテランが適任と考えていた。また、バックグラウンドについても見解は割れており、業績への責任を担ってきた事業部門の幹部が適任と考えている人は21%、データサイエンストやテクノロジストのバックグラウンドがある人が適任と考えている回答者は14%だった。これは前年とは傾向が逆だ。前年は、事業部門の幹部が適任との回答は13%、データサイエンティストやテクノロジストのバックグラウンドがある人が適任との回答は16%だった。

 Gomis氏が知る例では、マーケティング畑の人や、データ分析に携わったことがないMBA取得者が最高データ責任者に就任していることもある。「大半は失敗に終わったが、こうした人材を登用した企業は、データ分析のスキルセットよりもインフルエンサーのスキルセットの方が重要だと考えていた」

 新任の最高データ責任者が陥りがちな窮地を切り抜けるうえでは、確かに対人スキルが効果を発揮することもある。Gomis氏はこう話す。「特に大きな誤りは、期待という面で、成功のために何が必要かを理解していないことだ。この3年間に最高データ責任者や最高分析責任者に就任した人は大勢いるが、離職者も非常に多い」。その当人たちや元の勤務先に話を聞いてみると、会社と志願者の期待が食い違っていたことが分かったという。

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