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仮想マシンの基礎をおさらい(前)

2020/10/20

Keith Shaw Network World

 クラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、マイクロサービスなど、現在の先進的なテクノロジーが生まれたのは、仮想マシンの概念があったからこそだ。物理的なコンピューターと、OSやソフトウエアのインスタンスとを切り離す考え方である。

Credit: KrulUA / Getty Images

 基本的には、仮想マシン(VM)とは、物理マシンから独立した環境でプログラムやアプリケーションを動かすためのソフトウエアだ。1台の物理マシン(ホスト)上で複数のゲストマシンを動かすことができる。

 仮想マシンはOSをそれぞれ別々に持ち、たとえ同じ物理ホスト上でも、仮想マシン同士は互いに独立して動作する。CPUサイクル、ネットワーク帯域幅、メモリーなど、物理ホストのハードウエアリソースは、複数の仮想マシンで共用する。一般には、仮想マシンはサーバー上で稼働することが多いが、パソコンや組み込みプラットフォーム上で動作する仮想マシンもある。

 仮想マシンの起源は、コンピューティングの黎明期である1960年代までさかのぼる。メインフレームにおいて、ホストの物理システムと各ユーザーのソフトウエアを分離する手段としてタイムシェアリングが使われた。仮想マシンの定義ができたのは1970年代初めのことで、「効率的で分離された、実際のコンピューターのコピー」として定義された。

 現在のような仮想マシンが勢いを増したのは、この15年ほどの話だ。物理サーバーの処理能力を効率的に活用する目的で、企業各社がサーバー仮想化を取り入れるようになった。必要な物理サーバーを減らし、データセンターの設置スペースを削減できる。動作するOSが異なる複数のアプリケーションを、1台の物理ホスト上で稼働でき、アプリケーションごとに物理サーバーを別々に用意する必要がない。

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