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仮想マシンの基礎をおさらい(前)

2020/10/20

Keith Shaw Network World

 仮想マシンは大きく2種類に分類できる。1つは、物理マシンに依存しない環境で特定のプロセスを動かすためのプロセス仮想マシン。もう1つは、物理マシンとは分離した仮想マシン上でOSとアプリケーションを動かすためのシステム仮想マシンだ。

 プロセス仮想マシンの例としては、Java仮想マシン、.NET Framework、Parrotがある。一方、システム仮想マシンでは、ハードウエアへのアクセスの仲立ちとなるハイパーバイザーを基盤として仮想マシンが動く。ハイパーバイザーを手がける主なベンダー(プロダクト)には、米VMware(ESX、ESXi)、米Intel/米Linux Foundation(Xen)、米Oracle(Oracle VM Server for SPARC、同x86)、米Microsoft(Hyper-V)がある。

 パソコン上で仮想マシンを使う場合もある。特に多いのは、Mac上の仮想マシンでWindows 10を動かすケースだ。

仮想マシンのメリット

 仮想マシンでは、物理ホストとソフトウエアを分離でき、1つのハードウエア上でOSのインスタンスをいくつも稼働できることから、企業にとっては、時間、管理コスト、物理的スペースを削減できるというメリットがある。また、レガシーアプリケーションの稼働に仮想マシンを使えば、最新のOSや別のOSに移行する必要がなくなり、コストを抑えられる。

 開発者にとっては、安全なサンドボックス環境でアプリケーションをテストする用途でも仮想マシンを活用できる。特定の仮想マシンのインスタンスがマルウエアに感染したとしても、仮想マシンの中からホストコンピューターを不正に操作することはできず、被害の広がりを抑えられる。

仮想マシンのデメリット

 仮想マシンにもデメリットはある。1台の物理ホストで複数の仮想マシンを動かした場合、特定のアプリケーションのインフラ要件を満たせない時などに、パフォーマンスが不安定になる可能性がある。また、物理コンピューターでの稼働に比べれば、効率性で劣る場合も多い。大半のIT運用では、物理環境と仮想環境のバランスを図ることになる。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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