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仮想マシンの基礎をおさらい(後)

2020/10/22

Keith Shaw Network World

 クラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、マイクロサービスなど、現在の先進的なテクノロジーが生まれたのは、仮想マシンの概念があったからこそだ。物理的なコンピューターと、OSやソフトウエアのインスタンスとを切り離す考え方である。

前回から続く)

コンピューティング以外の仮想化

Credit: Thinkstock

 サーバー仮想化の分野で仮想マシンが成功を収めたことで、ストレージ、ネットワーク、デスクトップなど、他の分野でも仮想化が取り入れられるようになった。データセンターで使われている各種ハードウエアは、どれも仮想化の概念が探求されていると言ってもよいかもしれない。

 ネットワーク仮想化に関しては、NaaS(Network as a Service)やNFV(Network Functions Virtualization)が考案された。NFVとは、専用のネットワーク装置の代わりに汎用サーバーを使い、柔軟性と拡張性に優れたサービスを実現するものだ。これはSDN(Software Defined Networking)とは少し違う。SDNの場合は、ネットワークのコントロールプレーンとデータプレーンを分離し、ネットワークリソースの自動プロビジョニングやポリシーベースの管理を実現する。このほか、VNF(Virtual Network Functions)という用語もある。VNFは、NFVの環境で動作するソフトウエアベースのサービスのことで、ルーティング、ファイアウォール、ロードバランシング、WAN高速化、暗号化などのプロセスが含まれる。

仮想マシンとコンテナの違い

 仮想マシンの発展から派生してできた技術としては、例えばコンテナがある。仮想化の概念をさらに一歩前進させ、Webアプリケーション開発者らの支持を得た。コンテナの環境では、個別のアプリケーションを、依存するライブラリーやバイナリーなどのリソースと一緒に取りまとめて仮想化できる。それ以外のものが入っていないため、仮想マシンに比べてオーバーヘッドを大幅に抑えられる。

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