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2020年の労働市場でソフトウエア開発者に求められるスキル(下)

2020/10/30

Scott Carey InfoWorld

 さらに、機械学習やAIのスキルを取り巻く複雑な領域に足を踏み入れていくと、TensorFlowやPyTorchなど、機械学習に関連するプラットフォームやフレームワークへの需要にも増加が見られる。

 もちろん、誰もがデータサイエンティストになるわけではないし、そのスキルセットを持たない開発者も多いが、補完的なスキルを持つことが、仕事を得るうえでマイナスになることはない。

学校教育がすべてではない

 現在、ソフトウエア開発者の仕事を得るうえで、コンピューターサイエンスの学位は必ずしも必須ではないという点も、頭に入れておきたいポイントだ。

 HiredのMehul Patel最高経営責任者(CEO)は、調査レポート「2020 State of Software Engineers」で次のように述べている。「採用責任者にとっては、教育に重きを置きすぎるのではなく、候補者のスキルの評価に意識を向けることが重要だ。ソフトウエアエンジニアの50%はコンピューターサイエンスの学位を持つが、独学やブートキャンプでコーディングを身に付けた人も32%に上る。それでも、プログラミングスキルが遜色ない場合も大いにある」

 実際、GoogleとMicrosoftは今年、大学の標準的な教育や学位に代わる手段を提供する取り組みをそれぞれ始めた。Googleは「Career Certificates」、Microsoftは「Global Skills Initiative」だ。

 HackerRankの2020 Developer Skills Reportによると、Z世代はそれまでの世代よりもブートキャンプを活用しており、約6人に1人が、ブートキャンプを利用して新しいスキルを習得している。また、採用責任者の32%は、ブートキャンプの修了者を採用した経験があり、そのうち72%は、その他の採用者と同じかそれ以上に、ブートキャンプ修了者は仕事で必要な力を備えているとの認識を示している。

 従来型のコンピューターサイエンスの学位が持つ真の価値や、エンジニアとして成功を収めるうえでどの程度の備えになるかについては、今後も議論が続いていくことだろう。確かなのは、従来型の学位を取得する道が必ずしも万人に開かれているわけではないという点と、そうした学位を得たくても得られない人が、労働市場から締め出されることがあってはならないという点だ。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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