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開発方法論を比較、アジャイル型とウォーターフォール型(後)
2020/11/05
アジャイルに適した対象
- ハイパフォーマンスなソフトウエア開発チーム。
- 高品質の成果物と継続的改善に重きを置いている組織。特に、質の高さが組織のバリュープロポジションや差別化要因につながっている場合。
- 米IBM、米Cisco Systems、米AT&T、米Microsoftのように巨大で複雑な企業は、プロセスの円滑化や、変化への迅速な対応にアジャイルを利用している。
- 顧客やその他の外部組織との密接な連携を恒常的に行っているプロジェクトチーム。
- 成果物についてのフィードバックを、プロジェクトの完了まで待つのではなく、早急に必要としているチーム。
ウォーターフォールのプラス面
- 定型的なプロセスを所定の順番どおりにじっくり進めていくスタイルで、小規模なチームも大規模なチームも従いやすい。
- 開発サイクルが固定的で、第一歩を踏み出す新しいチームにとっては安定感が高い。
- プロジェクトの要件が最初の段階で確定することから、プロジェクトの遂行に伴う複雑さが抑えられ、進行途中の変更が少ない。
- プロジェクト全体の予算とリソースを最初の時点で確保し、想定やリスクのマネジメントがしやすい。
ウォーターフォールのマイナス面
- 決められた工程を順番に進め、前の段階が完了しないと次に行けないことから、開発の進展が遅く、柔軟性に乏しい。
- 後半にあるテストの段階に達するまで、問題が見つからないことが多い。
- 要件の確定と承認はプロジェクトの最初に行う。スコープの変更への対応は難しいことが多い。
ウォーターフォールに適した対象
- プロジェクトのタイムラインに予測可能性と順次性を必要とし、予算も定まっているチーム。
- 経験が浅いプロジェクトチーム。
- 変更やリスクへの耐性が低い企業。
- 顧客の時間やリソースに制約があり、共同作業を頻繁に行えない企業。
- 要件がシンプルなプロジェクト。
- スケジュールに余裕があるプロジェクト。
(了)
翻訳:内山卓則=ニューズフロント
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